霊前に供える仏具は具足とか火立など、日常生活には使わない名称がついていて、あまりなじみがありません。しかし、故人の位牌を供える際には必ず利用するもので、何十年と同じものを使い続けるわけですから味気ないものや安くてすぐにだめになってしまうものはおすすめできません。
それならばと思い切ってオーダーメイドし、注文した人あるいは故人の名前を彫ってもらうプランを選ぶ人も出てきました。現在は仏具に名前などを彫ってもらうプランは人気があり、多くの人が利用しています。理由としては、どれも無機質な色をしており、味気ないことなどがあります。
人によっては霊前のさまざまなグッズにも個性を設けたいと考えることもあって、注文者がフルネームで彫り付けられていることも珍しくありません。業者さんのサイトで調べてみると、字体も楷書だけでなく明朝体からゴシック体まで幅広く選ぶことができ、個性を強調することができます。
フレームのデザインも単調なものから豪華で見栄えがするものまで選べるため、故人の好きだったデザインなどを選択でき、遺族にとって喜ばしい点が増えてきました。骨壺などにもネームプレートをつけることが可能になり、ただ霊前に供えるものとは一味違った面がこれらに付加されたのが良くわかります。