近年、テレビなどで終活という言葉を耳にする機会が増えてきました。終活というのは、最期まで自分らしく生きるための準備をすることです。残される家族に自分の気持ちや意思を伝えることができますし、自分自身も老後の生活を前向きに送れるようになるなど、様々なメリットがあると言われています。
終活を始めたいけれど何から手をつけたらいいのか分からない場合は、遺書の用意から始めてみるのも一つの方法です。遺書は遺言書と違って形式にこだわる必要がありませんから、自分の気持ちを自由に綴ることができます。
書くことで気持ちの整理もできますし、終末期医療に関する要望があるときも、明確な意思を家族に残すことが可能です。もちろん、葬儀に関する希望がある場合も言葉でしっかり残すことができるため、自分にもしものことがあったときも家族が迷う心配がありません。便せんやノートに自由に気持ちを書いていくのもよいし、パソコンなどを使って書いてもかまいません。ただし、パソコンの本体に保存する場合は、パスワードがなければ読むことができない可能性もあります。パソコンに保存する場合は、パスワードなど遺書を読むために必要なことを別の形で家族に伝えておくようにしましょう。