一般葬を行った場合、弔電をいただくことがほとんどです。本来ならば参列したいところではありますが、遠方であったり、どうしても仕事で抜けられなかったり、体調が悪かったりといった人たちから、お詫びの意味も込めて届くお悔やみの言葉です。葬儀では、主にお焼香をしている間に葬儀社のスタッフによって読み上げられますが、読み上げる順番は喪主および、亡くなった人にもっとも近しい家族の間で決められます。
また、読み上げられないほどたくさん届いた場合には、残念ながら割愛させてもらうものも決めなければなりません。親族関係からも届きますので、バランスを考えることも大事です。こうしたお葬式という場でも、人間というのはどうしても見栄や虚栄心が顔をのぞかせると見え、世間によく知られた一流企業の代表取締役社長名で送られてきた弔電を先に読むというのが、一般的になっています。
最初のうちは、多くの人がどこから来たのかに関心を持っているということもあり、初めのうちに読み上げてもらって印象づけたいという気持ちは、みんな共通するのでしょう。親族の勤務先や交友関係が垣間見えるという点で、意外と好奇心を持って待たれている葬儀のセレモニーの一つです。